*ハツコイの味*-空色のキミに-

目の前のどこか掴み所のない彼にはぁ~と溜め息が出る。
そんな私を見て皐月くんは困ったように笑った。



「いやいや……俺、そんな学校来ねーし杏里ちゃんいっつも休み時間いないだろ?」  


「……あー……うんっ……。」



休み時間にいない、


その言葉に胸がドキッとした。
悪いことしてる訳じゃないのにな……。



忘れたはずなのにまた、あの時の事が鮮明に思い出されてかなわない。
思わず瞼を閉じ、また開けることを繰り返した。




「あ、あれ……?俺、なんか余計なこといってたらごめん。」


「え?あっ、いや!!私こそごめんねぇ~……」



はっ!!私、メチャクチャ皐月くんに失礼なことしちゃった。
皐月くんはなにもしてないのに……謝らせちゃったぁ……。




さっきから後ろめたさしか感じてない。
またまた溜め息が漏れる。



「はぁ~~……」


「…………(汗)」