____「真利ちゃん!!行こー!」



いつもなら真利ちゃんからの声を待つ私が珍しく大声を出した。
真利ちゃんは不思議そうな顔をして教室から遅れて出てきた。



……?
真利ちゃん、暗いなぁ?





「杏里……、あんたやっぱり……」


真利ちゃんの紡がれる言葉に聞かなくても胸がチクチク痛む。


あわてて言葉を遮る。



「と、トイレ行ってくる!」



持っていた勉強道具を真利ちゃんに押し付け逃げるようにトイレに走った。



真利ちゃんの言いたいことなんてわかるよ……。




____やっぱり命くんのこと好き……。






でしょ……??