「うん、私ね、気になる人がいるんだ。でもね、その人と、他校であんまり話したこともないし、話しかける勇気もないし、お互い存在は知ってるんだけど...その..恵ちゃんも同じ人を好きなんだよね..」 


真汐が、うーん...と、考えこむように腕を組む。

そして、

「話しかけるのが、難しいなら、手紙とかは?彼のノートに挟んでおくとか!どう?私も、手伝うから、やってみようよ」

真汐がこんなに考えてくれて、正直に嬉しかった。

「うん!真汐、ありがと!」