「元気な女の子ですよ」 看護婦にそう言われて、病室に入った 『沙織! 沙織―――!!!』 目の前の現実に耐えられなくて… 元気に叫いている鈴実にイラついた。 沙織は…もういない。 もう一度俺の名前を呼んで…笑ってくれよ…なぁ…? 沙織…。 沙織の命日は、鈴実の誕生日。 それが脳裏を離れなかった