「そうそう、今の飴バレンタインのチョコのお返しだからね」 たった今、思い出したとでも言いたげな調子で放たれた言葉に、私は思わず前に身体を乗り出した。 「え、嘘。ちゃんと言ってくれたら心の準備をして食べたんですけど」 「ふはっ、なに心の準備って」 吹き出した彼にムッとした私は睨みつける。 あんたにバレンタインのチョコをあげるのにこっちがどれだけ苦労したとっ… そう怒ってみたところで彼からしたら何のこっちゃって感じなのだろう。 私の鋭い睨みを受けて彼はベッドの上で怪訝な顔をした。