私は作り笑いを浮かべて言った。



『ねぇ、笑夢ちゃん!!今の子いじめてみよ』



『そうだね。』クスッ




『私もやる!!』




笑夢と唯斗のモテパワーでも、どんどん人が集まってきた。



そんなことを私は知らなかった。



『花里愛、今日カラオケ行かない?』



『えっいいの?』



『うん、行く?』



『うん!!』



クスクス



そうみんなが笑ってたことを知るよしもなかった。



そして、放課後になり私達はカラオケに行った。



『大西さん!!ドリンク何がいい?』



『カルピスがいい!!』



『遥は?』



『アイスコーヒーで。』



『遥斗は?』



『俺も、アイスコーヒー…』



『東堂さんは?』



『寒いから、ココアがいいな♡』



『うん、わかった!!』



花里愛、遥、遥斗以外は皆温かいものを頼んだ



『あっ、俺トイレいってくる。』



遥がトイレに行って、笑夢がクラスにLIFEで一斉送信していたことを私は知らなかった。



[今から、自分のドリンク花里愛にかけるよ]



すると、次々に既読がついていっていたことも…



皆はいきなり立ち上がって、私に一斉に熱い飲み物をかけてきた。



『きゃあ〜!?あ…つい』



『よかったね!!シャワー浴びれて!!』



涙が零(こぼ)れ落ちてきた。



『なんで泣くの?それじゃあ、私達がいじめてるみたいじゃん。』



それを見た遥乃と遥斗はどこかに走っていった。



ひとりにしないでよ…



どこに行くの?



《ガチャ》



そう考えてると扉が開いた。



『お前ら、何してる?…』



『遥くん…別にいじめてたわけじゃな…』



遥を呼びに行ってたの?