『花里愛!!』



『笑夢、どうしたの?』



『実は…』



笑夢は、花里愛に言った。



『それ、恋だと思うよ。』



『えっ?…え〜!!』



恋?笑夢が!?この、恋愛経験ゼロの笑夢が?



『誰に?』



『遥だと思うけど…』



『花里愛!!笑夢…東堂くんに似合うように可愛くなりたい!!』



『えっと…じゃあ、その黒髪の色落としておいで!!元々は濡烏(ぬれがらす)色だったでしょ?』



『うん!!』



『うわぁ〜すごい!!髪の色変えただけで』



『そして、メイクはナチュラルにしてリップグロスは桃色ね!!』



『花里愛…メイク上手だね!!』



『ありがとう!!あとは、キャラを変えよう』



『例えば、どんなのが…』



『明るくして、元気って印象をつけたら?』



『うん!!ありがとう!!こんな感じ?』



『うん、それで大丈夫だよ…』



『ありがとう!!』



次の日から、笑夢はどんどん可愛くなれた。



そして、友達も増えていった。



今まで無視してた人も友達になってくれた。



『笑夢ちゃ〜ん』



『あっ唯斗(ゆいと)くん!!』



『今日、帰りカラオケ行かない?』



『行く行く!!』



『えっと…笑夢!!』



『何?気安く話しかけないでくれる?』



『お前みたいなのが友達なんて笑夢ちゃん可哀想…』



『笑夢…』



『本当、あんたみたいなのと話したくない。あっち行って!!』



『うん、なんかごめんね。』