笑夢Ver.



私の名前は、小鳥遊笑夢(たかなしえむ)



幼い頃から、私はいじめられていた。



でも、そんな所を花里愛は助けてくれた。



すると、花里愛が身代わりでいじめられるようになった。



でも、私はそんな花里愛を裏切った。



花里愛は私を恨んでるに決まってる。



私はもう、誰も信じれない。信じたくない。



私に関わった人はみんな不幸になる。



恐い…人が恐い…



お願い…どうか私をこの色のない世界から追い出して!!



人間なんて…人間なんて本当に嫌いだ!!



『あの、小鳥遊さん』



『何?』



びっくりした…



『いつも本読んでるけど、何読んでるの?』



ここでいつもキモイって言われる…




『主に六法全書か黒魔術の本だけど…』



『へぇ〜』



ほら…こわがってるよ…



『東堂くん?』



聞こえてないのかな?




『東堂遥くん?』



『あっ、法律好きなの?』



『うん…』



『すごいね!!頭いいの?将来の夢何?』



何…この人?



『そんなに良くないよ!!裁判官になりたりと思ってるけど…』



『おぉ〜!!絶対になれるよ!!』



『ありがとう』



本当にそんなこと思ってる?



『そういえば、何部に入ってるの?』



『本当は、裁判部に入りたかったけど休部しちゃってて…』



『えっ?なら復帰させよう。』



本気で言ってる?すごい、発想だな…



『ありがとう。人数が5人必要なんだけど…』



『じゃあ、俺と小鳥遊さんで2人で後は…俺の友達でいい?』



『うん』



この人だけは…この人だけは信じていいかも!



この色のない世界が今までとは違ってキラキラ輝いてる。



なんか、東堂くんを見てるとドキドキする。



それに、東堂くんと花里愛が話してるのを見ると、胸がチクッて痛む。



なんでだろう?