『ふわぁ〜…誰かさんのせいで眠いんですけど…』



『だって、サボってばかりで勉強してくれなかったじゃん。』



『鬼…』



『そんなんじゃ負けるよ?』



『お前、なんであんなこと言ったんだよ。』



『遥を試したかった…から…?』



『はぁ~…俺、これだけは負ける気がしねぇ。』



『頑張ろうね!!』



そして、テストを終えて結果は、私が500点で遥が491点で遥斗は492点だった。



『よっしゃ〜俺の方が上〜』



『花里愛…悪い…俺負けたから荷物持って遥斗のとこに行け!』



『そんなのいや!!』



『遥斗が勝ったんだ!!』



『私は遥斗より上だから二人とも負けだよ。』



『え…じゃあどうなるわけ?』



『う〜ん…じゃあ、同じクラスの小鳥遊笑夢(たかなしえむ)さん知ってるよね?』



『笑ったことがないって言う?』



『そう!!その子を笑わせたほうの勝ちでいいよね?』



『はっ?話したこともねぇよ。』



『大丈夫!!元々、私はあの子と友達だったからプロフィール持っているの。だから、2人に別々の情報をあげる。』



『遥斗は誕生日、コソコソ…遥は趣味、コソコソ』



『役に立つのか?』



『うん、二人で教え合うのも可能だし騙すのも可能だよ。』



『分かった。花里愛…帰るぞ。』



『うん』



私達は教室を後にした。



『もう、三月か…』




『遥、何か言った?』




『別に何も…』




私達は話しながら帰った。