『遥が私のこと好きなのはゲームなの?』



私は疑問を遥にぶつけた。



『えっ?そ…それは違…』



『さっき2人で聞いたんだけど?』



『それは…』



『花里愛と付き合ってたのがゲームなら本気で好きな俺がもらっていいよな?』



『はっ?』



『ゲームなんだからいいだろ?』



『それは違…』



私の目から涙が落ちる。



『うっわ最低。遥、花里愛泣かした』



『もうゲームでいいけどさお前だって俺の顔がいいからだろ?』



『違う…』



『じゃあさ…なんで…俺なんて選んだわけ?性格悪いしさ俺…』



『性格悪くても遥は遥だよ。遥は、いつでも優しいし。』



『俺より性格いいやついるけど?』



『でも…』



『ほら、それ以上何も言えねぇ〜やっぱり顔なんだ!!じゃあな。雛…帰るぞ』



『あっ…うん』



教室を出ていった遥を追いかけた雛の顔が私の横を通る時「クスッ」と笑ったように見えた。



『でも…遥がいいのに…』



『遥なんてやめて俺にしたら?』



『私…やっぱり遥じゃなきゃダメみたい…』



『お前が遥を忘れられないなら忘れられるようにしてやるよ!!』



そう言うと、私を壁に押し付けておごをあげて唇を重ね合わせようとしてきた。



『い…いや!!』



[ドン]



『花里愛…なんで…』



『私が好きなのは遥だから!!いじめられてる私にも優しくしてくれて…だから私は遥を選んだの!!』



『やっと言えたな?』