『ふーん』



『あぁ、それより雛はあのゲーム順調か?』



『うん、少し笑うと男子が顔赤くするの…』



『俺も女子があと、花里愛だけなんだ。』



『じゃあ協力するね。』



『おお』



教室に戻り話している中廊下で私は話を聞いていた。



え…じゃあ私のこと好きっていうの嘘なの?




私に気づいた雛は近づいてきた。




「盗み聞きはダメだよ。花里愛ちゃん」




雛はニコッと笑ってドアを閉めた。




遥…




『んっ?花里愛…どうしたの?』



『遥斗、し〜』



『えっ?あっ遥を見てるのか?』



『うん、遥ね私の事好きっていうの女子を落とすゲームだったみたい…』



『はっ?遥が!?』



『うん…』



私の頬を伝って大粒の涙が零(こぼ)れ落ちてきた。



『花里愛…俺転校してきた日…花里愛にあった時からずっと好きだった。だから、俺にすれば?』



『えっでも…』



『俺、花里愛が遥の事小説のネタにしてるの知ってる…自分がされても受け止められる…でも…遥は?』



『確かに、遥に迷惑かけてるよね?うん、遥斗よろしく』



『ああ、遥に言った方がいいと思うぞ!!』



『うん…』



[ガララ]



ドアを開けて入った。



『遥!!』



『花里愛、どうした?』