『幼稚園で親に捨てられてその後、雛の家に引き取られた。』



『雛って阿蘇山雛ちゃん?』



『そう、そいつ』



『二人とも仲良かったよねー!!』



『あぁそうなんだけど…』



『まるで妹みたいだね…』



『あぁ、俺妹としか見てないし』



『だから、仲良かったの?』



『そう』



【ガラ】



ドアが開いた。



『遥〜』



『んっ?』



『大丈夫、遥?』


そう言いながら誰かが遥に抱きついた。



『雛、なんでここに?』



『遥が女子を庇って階段から落ちたって聞いて…』



『あ、おいやめろって』



『いいじゃん、いつもやってるんだし』



『そ、そうだけどよぉ~』



ちら、遥がそう言って私の方を見てきた。



私は目をそらし保健室を出ていった。



『あれ?今のってもしかして、花里愛ちゃん?』



『二人で何してたの?』



『何もしてない。』