【ガタッ】



そう泣いていると扉が開いた。



『えっ?』



『花里愛!!大丈夫か?』



『遥…何でここにいるの?』



『お前が連れてかれるの見たから…』



『でも…ここ女子トイレなんだけど…』



『お前が大変なのにそんなこと考えるわけねぇだろ?』


『ありがとう…それとさっきはあんなこと言っちゃってごめんね!』



『いいから…とりあえず保健室行こう。そのままじゃ風邪引くから…』



遥はそう言いながら私に自分の上着を着せた。



『遥…ありがとう…』



『いいって!お前は俺の…彼女なんだから』



遥…あんなこと言った私にそんなふうにしてくれるなんて…



やっぱり好き…



『うん…』



私達は保健室に行った。



『先生、いねぇな…このタオル使って!!』



『うん…』



『今、ストーブつけるな?』



『えっ?勝手につけて大丈夫?』



『あぁ…早く服かわかせ』



『うん…』



私は服が乾くと階段をあがったところだった。