『こいつは俺のだ…手を出すな!!』



『でも、花里愛…オレの事嫌がってなかったぜ?』



『えっ?花里愛…?』



『私…思ったんだけど東堂くんって遥と実の兄弟なんじゃないかな?』



『まさか、そんな分けないだろ!?』



『本当よ…私達は三つ子よ!!』



木の陰から遥乃が出てきた。



『えっ?でも、両親は?』



『俺達が中学卒業したら交通事故で死んだ。』



『……』



私は、沈黙の中言った。



『そろそろ戻らないと怪しまれるよね…今まで通り他人のフリした方がいいと思う。』



『あぁ…』



遥乃は私の耳元で言った。



『兄妹でも好きなのは変わらないから』



『えっ?』



遥が取られちゃう…一応ノートにつけとこう…



【カキカキ】



『何書いてるの?』



遥乃はノートを取り上げて読んだ。



『人の弱みノートにつけてるんだ?性格悪いね!みんなにバラそうかなぁ?』



『やめて!!』



『なら、私がこのシール振ったらこの手紙読んで…』