『花里愛が…花里愛が死んじゃうかもしれないんだよ?』


『ホントだよ…助かるなら誰でも良くない?』


『出雲…早く!!』


『あ…うん…』


俺は空気を吸い込むと少し考えた。


俺がここでしても後で花里愛が傷つくんじゃないのか…


『やっぱり…花里愛の気持ちを大切にした方がいいと思う…それに…俺一人だったら花里愛を助けれなかったしな…遥…』


『俺でいいのか?出雲!』


『あぁ…』


俺は、花里愛に人工呼吸をした。


ゲボ…ゴボッ…


『花里愛!!大丈夫か!?』


『遥が助けてくれたの?』


『俺は、人工呼吸をしただけでまっさきに助けに行ったのは出雲だ!!』


『二人とも…ありがとう…』


遥は私に抱きついた。


『遥…いたい…』


『わりぃ…』