遥斗は私を壁に押し付けてくちびるを重ねかけた。



『い…いや!!』



ドン



私は、遥斗を突き飛ばした。



『花里愛?』



『酷いよ!!何で、遥斗はいつも意地悪するの?』



『俺は、遥の大切なものが欲しいんだ!!』



『私、遥に嫌われてるから…』



『俺は!?…』



『?…』



カァ〜



『何でもない…』



『そう言えば、花里愛はなんで突き飛ばしたんだ?』



『いやだから…』



『遥の事も突き飛ばしたんだよな?何で?』



『不意打ちでびっくりしただけ…』



『だってさ、遥!!』



『わ…わるい!!仲直りしよう!!』



コクン



『いいよ!!』



『花里愛…あとでメイク教えてくれる?』



『あっずるい、私も!!』



『うん、いいよ!!』



『花里愛、プロフ書いて〜!!』



『じゃあ、はい!!』



『ありがとう!!』



学校が終わり私達は帰った。



『花里愛、おかえり…』



『ただいま!!』



『遥、私のプロフ書いて!!』



『えっ、いいけど…』



『やった!!』



もう、四月なんだな……桜が咲いてる…