バン…



遥、酷いよ…



私の頬を冷たい何かが伝っておりてきた…



これでやっと分かったんだ。



恋って切なくて辛いということが…



遥は私の最初で最後の好きな人…



こんなことされても嫌いになれずにまだ好きなままでいる私が嫌になる…



『やった。やっと泣いてくれた。』



『遥!!お前、最低だな…』



『遥なんて、嫌い!!』



『私の花里愛に酷いことしないで!!』



『お前だけは信じてたのにな…』



『俺、遥の事友達だと思ってたのに…』



『ゲホッ…ゴホッ…』



『花里愛〜』



ギュッ



『加…奈?』



『大丈夫か?』



『うん、ありがとう!!遥斗、遥乃、出雲、夏輝』



『良いよ!!』



『ちょっと何やってるのよ!!』



『あなた達もハブられたいの?』



『6人なら怖くないしな?』



『あぁ…』



『い〜だ!!』



『なっ…遥、何か言ってよ!!』



『花里愛…ごめん!!』



『えっ…』



『遥、謝っても許されるわけねぇ〜だろ?』



『遥…ごめんね…遥は笑夢の事が好きなんだよね…』



『あれは!?』



『花里愛の事本気で貰うな?』



『遥斗、ずるい!!俺が貰う!!』



『花里愛は、どっちがいい?』



『私は…遥じゃなきゃだめだよ…酷いことされてもやっぱり遥が好き…』



『花里愛…許してくれるのか?』



『遥!!学園王子が嫌われものになりたいの?』