『何?悪い?』


『いや別に次は怖くないコーヒーカップでも乗ろうな?』



『分かった…』



私達は乗った。



『えい!!』



『ちょ…花里愛、回し過ぎ〜!!』



『遥、怖いわけ?』



『いや、怖くないけど…』



私達は降りた。



『あっ観覧車乗ろう!!』



『あぁ…』



ガシャン



『あのさぁ、花里愛…笑夢を笑わせるのどうする?』



『今、楽しそうだから、いいや!』



『ふ〜ん…』



『そっち行ってもいい?』



『良いけど…』



『…………………』



『あっ遥、ここ高いね?』



『あぁ、もうすぐ一番上だから…』



『ねぇ、写真撮ろう!!』



『あぁ…』



『ほら、もう少し近づかないと写らないんだけど…』



『うん…』



うわぁ〜緊張して手がブレる。



『貸して…』



パシャ



『はい…』



『ありが…』



私が振り向いた瞬間、私達のくちびるが静かに重なった。



『!?』



『えっ、な…なんで』



『わっ、わるい…でも、お前が顔を近づけるからだろ?』