「で?なにがあったの?」
「んー、誰にも言わないでほしいんだけど」
「なによ!」
自分でいうのも恥ずかしいけど、あすかなら。
「じ、実は、七瀬くんにキスされたんだ。」
「・・・。」
プッ・・・ッーッー
「ん?あすか?って!電話きれてる!?」
どどどどどうしよー!な、なんで急に電話切れたの?
ピンポーン!
ほ?こんな時間にお客さん?
ま、まさか・・・
「はーい?どちら様?・・・あらっ!あすかちゃんじゃないの!」
「こんばんは!おばさん!しぃいますか?」
ふわーーー!!やっぱりいいい。
電話切ってから数十秒で来るなんて、そうとう本気で走ってきたに違いない。
「ううう。いないって言って、お母さん」
誰もいない部屋でひとり言のように呟いた声が届くはずもなく
「ええ!いるわよ!さっ入って入って」
おかあさあああん!!
うん。わかってたよ?
でもさでもさ!少しくらいこんな時間にあすかが来る理由を考えてほしかったな。
コンコンっ
「ひっ!!」
「しぃ〜 ♪ いるんでしょ〜?」
「はっ、はひ!」
キィーッと静かに開いていくドアの隙間から満面の笑みを浮かべたあすかの表情がみえる!
「あ・・・ははは。こんばんはー!」
「んふ♡こんばんは〜しぃ ♪」
ひいいい!怖いっ恐ろしいオーラですよあすかさん!
