マスク少女


いや!こんなのっいや!!

バッ!

「っ!鈴木!!」

七瀬くんなんて知らないっ!無理矢理胸を押し退け、私は逃げる。

それからの私は全速力で帰ったこと以外何も覚えていなかった。

「はぁー・・・。」

なんで七瀬くんキスなんてしたの?
私のこと嫌いにしても、酷いイヤガラセだ。

ベッドにダランと寝転がっているとブブッと携帯が鳴った!
誰だろ?

「はいっ!もしもし?」

「もしもし?じゃないわっー!!!」

うおおお!耳が!いたた〜
声の主は、あすかだった。

「あすか?なんで怒ってるの?」

「なんで怒ってるかですって?何一人で帰ってるのよ!このお馬鹿!」

あっ。七瀬くんの事で頭いっぱいになってたから、二人に連絡するの忘れてた!


「ご、ごめん!あすか!その〜いろいろあって、」

「なによ!いろいろって!ちゃんと説明してくれないと許さないわよ!」

うぅ。あすかさん怖いです!