鈴木 雫

「あすか、私なら大丈夫だから教室に戻ろう?授業始まっちゃうよ…。」

あすか普段真面目に授業受けてるし、サボったことなんてないのに、私なんかのせいで成績落として欲しくない!

「しぃ、本当に大丈夫なの?」

「うん!大丈夫だよ!」

私はこれ以上心配をかけたくない。
笑えてるかわからないけど、必死で笑顔を作った。

「わかった。教室では、私から絶対に離れないでね?」

「うん、わかった!」


教室に戻ると、みんなが凄いジロジロ見てくる

な、なんで?!

中には私たちを見てコソコソ話をしている人たちもいた。なんか、やだな〜

「しぃ!席、座ろ?」

「う、うん!!」

凄いなーあすか。まるで何事も無いかのように堂々としてる!
恐れながら私は改めて教室を見わたす。
あれ?そういえば、マッツンの姿がない

「ねーあすか、マッツンは?」

「大丈夫よ、すぐ戻ってくるわ!あいつ何気、真面目だから!」

あすか、それはあなたも同じだよ!

「ふふっ!そうだね!」

「しぃ!!!やっと笑ってくれた!」

へ?何言ってるの、私だって笑うわよ人間だもの!!

「しぃ、今日ずっと笑ってなかったわよ?だから、今すごく安心した!」

あすかにそんなに心配かけてたんだね。
ごめん…



ありがとう!