「ハァハァハァハァ…!!」

なんで?なんで?
苦しい、胸が苦しいよ

私はいつの間に着いたのか、屋上に居た

「うぅ…ふぇ〜…グズッ」

悔しい、どうして涙が出てくるの?

バンッ!!!と思いきり屋上のドアが開かれる。

だれ?

「しぃ!!いるの?」

「…あすか?」

どうして、ここに。

「しぃ!!」

ガバッ!!と抱きついてくるあすか。
肩のところが冷たい。これはあすかの汗?
ううん、これは涙だ。

「ん、あすか?どうした…の?」

私は泣いてるあすかの背中をさすってあげることしか出来ない、どうして泣いているの?

「あすか、どうして泣いてるの?」

「しぃが…、ヒック、しぃの心が泣いてるからに決まってんじゃん!!」



あすか
ごめんね、ありがとう。

「私はもう大丈夫だよ?でもね、わからないけど…涙が…止まらないの。」

「しぃ…。」

あすかは抱きしめてた私の体を離し目を合わせる。

あすかは私もみて目を見開く。そして今にも泣き出しそうな目をしていた
そんな悲しい目をしないでよ
あすか。