鈴木 雫

「はぁーーーー。」

「どうしたのよしぃ、そんなため息ついて。」

「んー、なんでもない。」

この間の帰り見間違いだと分かっていても気にして寝れなかった。
でも、もしそんなこと話したら、あすかに心配かけちゃうから言えないよ〜。

「はぁ〜…。」

ガラッ

「はよ〜!」

あ、マッツンだ!相変わらずまわりに女の子がたくさんいますなー。ケッ!
このモテ男が!私にもモテ要素少しくらいわけろ!


キーンコーンカーンコーンとチャイムが鳴る

マッツン。ぎりぎり登校すぎじゃない?!ここまできたなら!
いっそ、遅刻しろよ!◁ヒドイ

ガラッ

「はーい、皆席についてー!」

先生だ!もっと早く来てマッツンを遅刻にして下さいよ先生!

「えー、みなさん聞いて下さい!実は今日、転入生がきていまーす ♪」


「「えええええええええ!」」

クラス全員が驚きの声!
急すぎる!しかもこんな季節に転校生とか珍しすぎる。

「入ってきて〜!」

入ってきた人物を見て、私は固まってしまった。


え?


「なんで…?」


まさか、昨日見たのは見間違いじゃ…。