マスク少女

「ハァ…っ藤堂さん!頼んだ!」

パシっ!!とバトンが渡る。

「あいよ!」

あすか、速い!どんどん距離をつめてる!

「あすかー!!ファイトー!がんばれーー!!」

「藤堂さん!頑張ってくださーーい!」

私達も必死に応援した。
第五走者の二人がゴールに近づく。
ほぼ互角の戦い。あすか頑張って!!

「マッツン!!ハァハァ…はいっ!!」

パシッッッ!
最後のバトンが繋がれた。

「一位とってきなさいよ!!」

「おう!任せとけ!!」

あすかと、白組の走者はほぼ同時にゴールしたけど、少しあすかが先だった!

あすか凄い!!!
そうだ!マッツンを応援しなきゃだよね!忘れてた!!

マッツンを見ると爆走状態。

「マッツン…」

「あいつはまぁ、余裕よね!」

瞳ちゃんはポカーンとしてる。
まぁ、そうだよね!(笑)

「マッツン!いっけええええええ!!!」

パンパンっっ!!

ゴールの音が鳴り響く。
私達、勝ったんだ。

「あすか、瞳ちゃん。やったーーー!」

やった ♪ やった ♪

「勝ったんだよ!二人とも!」

「はいはい!落ち着いてしぃ。」

あすかは当然とでも言うような顔。

「瞳ちゃん!勝ったんだよ!」

ギュッと瞳ちゃんを抱きしめてやったぜい!

「…はい、勝ちました、まさかっ…ヒック…本当に勝てるなんて!」

瞳ちゃん泣いてる。
私まで泣いちゃうじゃないかー!

「瞳ちゃんぅ、うわーーん!」

「あーぁー。二人して泣いちゃって(笑)」

「ふぅ、勝ってきたぜー?しぃ、あすか。」

あ!マッツン帰ってきた

「お帰りマッツン、お疲れ様!凄い速くて、カッコよかったよ ♪ズビッ」

鼻水止まんないや(笑)

「なっ///何言ってんだよ!当然だ!」