あすかとラブラブしてたその時…。

「よっ!しぃ。相変わらずマスクして、ご苦労様~。」

きたな!私の敵!ヘラヘラしながらきやがって。
手を力なく振ってきたこの男は、松本英樹!通称マッツン。いつも私をからかってくる天敵。顔はイケメンである。なので、なおさらムカつく。あはは。無視してやろう。

「……。」
「お?なんだ?しぃのくせに無視ですか?」

ふぅ〜。お弁当美味しいな。それに窓から見る外の景色も最高だね。

「しぃさーん?おーい!きこえてんだろー?おいこら!」

ふんふふ〜ん ♪ なんだろ小鳥のさえずりと一緒に雑音が入ってきたような☆
空耳かな?うん!空耳だ!あは。

「あっ!唐揚げだ!うまそう…。食っちゃお!」
「ごらーー!!!!」

さすがに今の言葉は聞き捨てならねえぜ旦那ー!
私の弁当の唐揚げちゃんを横取りなんかさせない!

「やっと反応したか。バカしぃ。」
「うっさいなー!このバカ王子。」

マッツンとあすかそして私は、小さい時からずっと一緒の幼馴染みである。