マスク少女

しぃとあすかだった。何話してんだ?
いつもと雰囲気が少しおかしい。こっそり聞いていると、

「しぃ。やっぱり…その…。今日も、…マスクとらない…の?」

と聞こえてきた。はっ?!何話してんだよあすか!俺は飛び出そうとしてしたった。でも、見てしまったんだ。

「うん…!とらないよ!」

マスクをしていてもわかる、頑張って笑ってるしぃの顔を。でも、しぃの目はとても悲しい目をしてる。それはあすかも同じだった。


あの過去さえなければ…。


俺は自分の指から落ちた血を、ただ見ているしかできなかった。