「いちご飴。まだ食べてないの。」


私は鞄の小さなポケットから昨日もらったいちご飴を取り出す


それを本屋さんに渡す


本屋さんはそのいちご飴をあけて


そっと私の口に入れた


いちご飴は


今までもらったどの飴よりも


甘くて優しい味がした。