リヒトは眉間にシワを寄せた。

「リリーと俺は何もしません。

 と言っても、

 信じてはくれないんですかね。」


「当たり前だろう。」


「…そうですか。

 でも…どうするんです?


 どうやって

 俺達を捕まえる気でいるんですか?」


リヒトが首を傾げてそう言っていると…


アーテルは腕を組み、険しい表情を見せた。

「君たちを捕まえるか…。

 君がそれだけ強いとはな…。想定外だよ。」


「そうですね。俺もそう思いますよ。」