―精霊の祖の恋物語― 後編





「君は人間…なのか?それとも……。


 それにっ。

 どうして精霊の見方になるんだッ。


 君みたいな優秀な能力者がッ。」


アーテルはリヒトに必死に意見する。


リヒトは、アーテルの方を向いて言った。


「じゃあ、俺からも言わせてもらいます。

 …何故?

 精霊の味方をしてはいけないんですか?

 リリーは、ずっと酷い事されてきたん

 ですよ?そう俺達人間。人類にです。」


「そんなもの知るか。

 このリリーという化け物は

 何を考えているのかわからない、

 危険生物だ。

 お前も勿論、

 あれだけの精霊力を持っているんだ。

 SDM機関にいてもらおうか。」

と言いながら、リヒトを睨む。