―精霊の祖の恋物語― 後編





リヒトは何でもないように、

さらっと発言をする。

「いや、今のは俺だって。」


それを聞いた、シオン達も驚愕な様子で

リヒトを見ていた。


顔を歪ませてアーテルは、リヒトを見る。

信じられないものを見るような感じで……。

「……何…?」


リヒトは深く溜め息をはくと…。


「本当は水属性でやりたかったが、

 この人たちが凍死する可能性が

 あったから止めた。


 そのせいで、

 面倒な事に巻き込まれそうだけどな。」


そう言いながら、

リリーの元へと歩いて行くリヒト。


「お前がやっただと…?今のを…。」


「そうだ。

 だからもう、リリーには手を出すな。」


ギロッとリヒトは、アーテルを鋭く睨んだ。

睨んだ時リヒトの瞳の色は

爽やかな澄んだ緑色に変わっていた。