アーテルは、

口角を上げて笑みを浮かべる。

俺は奴を睨んだ。


「これは、精霊力を封じ込めるんだよ。

 まさか、精霊の祖の力も使えなくする事が

 出来るとは…

 賭けだったが、うまくいったな。」



「ッ……そんな…。」


リリーは顔色を悪くして、

その場に崩れ落ちる。


「この人数の相手を出来るか?無理だろ?

 精霊の祖を置いて、大人しく帰るなら、

 危害は加えない。

 シュテルネン家は私に…SDMにとって、

 強い戦力だからな。」


声を上げて笑うアーテル。