いきなり抱きしめられた為…

「どッどうしたんですかっ!?」

リリーは声をあげる。


「俺だって、嫉妬をしたぞ?」


「えっ…?」

キョトンとして、リリーはリヒトを見た。


「だって俺…クラスの奴らがリリーを

 じろじろ見ているのを見て、

 ムカついたんだぞ。」


リヒトは頬を赤くして、

少し恥ずかしそうに言った。


「そうなんですか…///」


リリーは赤面し、リヒトの胸に顔を埋めた。


「そうだよ。」


そう言い、もっとギュッと

リリーを抱きしめるリヒト。


「嬉しいです///」


リリーは

まだ少し顔の赤みが引いていないが、

顔を上げて恥ずかしそうにしながらも、

満面の笑みを見せた。


「っ…そうか?」


リリーの笑みにリヒトは一時的に固まるが、

ハッと復活し、返事をする。


それに対して、

リリーは元気よく大きな声で、

パァと先程の笑みよりも、

更に嬉しそうな顔で頷いた。


「はいっ!!」