しばらくその姿勢でいたが…

リヒトは話し始めた。


「リリー……

 謝る必要がないし、俺はリリーと

 一緒にいたいからこうしているんだ。


 リリーの相談役として、

 少しでも明るく自分を見て欲しいと思って、

 相談を受けてるんだ。


 俺だって、リリーと離れ離れに

 なんてなりたくないから、

 ずっとそばにいて欲しい。


 愛してるんだよ。どうしようもなく。


 俺だって…リリーがいなくなったら、

 どうしていけばいいのか分からなくなる。


 リリーと初めてあった後、

 ずっとリリーに会うために、見つけるために

 頑張って過ごしてきたんだよ。


 それで、もしリリーが俺の目の前から

 消えるなんて言ったら、もう……。」