「自分のせいとか、自分が悪いとか、 絶対に抱え込むな。怖いんだよ。 リリーがいつか…目の前からまた… いなくなるんじゃないかって……。」 リヒトは顔を上げ、 両手でがっしりと肩を掴み、 リリーの目を真っ直ぐ見つめた。 「大丈夫です…。 私は自分の過去に、自分のやった事に 関してもう逃げません。 立ち向かおうと決めたんです。」 リリーもリヒトの目を真っ直ぐ見つめ返す。 「それじゃぁ…リリー……。」 リヒトは心配そうな様子でいる。 そんなリヒトに微笑みかけて リリーは言った。