「なんか…推理になってるぞ?」


「いいんですっ!


 まず、1つ目は私とリヒト君が、

 一瞬顔を見合わせましたよね。

 その一瞬の間で多分…消えました。


 ソファや、テーブルなどが

 燃えないように氷を溶かすとなると…


 一定の温かい空気を当て続ければ

 いいんですが…。


 …__2つ目の謎に疑問が生じます。


 1つは、溶けている様子がゆっくりだと

 どちらかが見ているはずです!


 2つ目は、

 私達が気付いた頃には溶けてなくなり、

 その溶けた時に残る、水の跡も消えて

 無くなっていました。

 湿った感じもなくなっていました。

 という事は……


 2つ目の疑問も解決です!

 
 直接強い熱で氷を溶かして、

 その溶けた水も蒸発したんでしょう。」


ビシッと人差し指を立てる。


「まあ…そうだな。そうなんだが…。

 …リリー……楽しんでるな?」


「はいっ!!

 やってみたいなぁと思ってて…

 迷惑でしたか?」


リリーは…ショボーンとなってリヒトを見た。


「全然。リリーが笑顔で

 楽しくしていてくれれば、俺は十分だよ。

 だから、続けてくれ。なッ?」


「はいッ!」


パァと満面の笑みを見せて、

リリーはコホンという素振りをすると…


説明を始めた。