「とりあえずやってみないと……。

 授業とかもありますし…能力の授業…。」


「そうだな…。普通にやればいいのか?

 これは…?」


自分の手を見つめながら言う。


「どうですかね…リヒト君…

 全属性の能力を使えるのか…

 分からないので…。」


「水属性の能力が使えないと、

 確実にやばいよな。」


「まずいですね……。」


今まで、水属性だった能力が

使えなくなるなんて事例はない。

ましてや、別の属性が使えるなんて

ことになったら、大騒ぎだろう。


というわけで、

もし使えないなんて事になったら、

もし他の属性が使えるように

なったなんてことが起きたら……


確実にまずい…。面倒なことになる…。


「とりあえず…

 いつも通りにやってみるか。」


手のひらを上に向けて、前に出す。

そして、念じる。


すると次の瞬間ッ。



バーンッ。

と爆音が…。