家に帰った2人はというと…
リヒトの部屋のソファーに座って
寛いでいた。
「マジで…何だアイツッ。」
リヒトはアウラについて文句を
口走っていた。
言ってもどうにもならないが…。
リリーはそんなリヒトの様子に、
ため息をついたあと…。
「リヒト君。あんまり、
人の悪口はダメです。」
「ッ……。
でもなアイツだって「リヒト君。」」
「……ごめん。」
「いいですよ。
誰にだってそう思う事は何度も
ある筈です。」
「そうだな。
でも、口に出すことではないな。
ごめんな。それもリリーの前で……
ごめん。本当に。」
リヒトはそう言いながら、
リリーを抱き寄せた。