「リ…ヒ…ト……。リヒト!!」

言えたっ!!

私はリヒトの顔を思わず笑顔で見た。


「…リリー。」

リヒトは頭を優しく撫でてくれました。


なので、また呼ぼうとしたんですけど…

「何ですか?リヒトく…。」

……失敗…。


リヒト君は苦笑い。

「徐々にだな…?」

「…はい。」


リヒト君は微笑みかけて

「よし。」と声を出す。

「取り敢えず、家に帰るか。

 ちょっと引っ越ししてな。

 元いた場所に。」

だからここに来たんですか。

なるほど……。

「そうなんですか。」