「そういえば…。」

あっ。と呟いてそう言うリヒト君。


私はリヒト君の方を向いて聞く。

「なんですか?リヒト君?」


「俺のことを呼び捨てで

 名前を呼ばないのか?

 精霊の祖の時は普通に呼んでるだろ。

 でも、今は君付けだろ?


 だから…呼び捨てでいつ呼んで

 くれるんだろうって思ってな?」

そう言いながら、私の方を向くリヒト君。


「えっ…!?」

いっいきなりすぎて…。


「呼んでくれたら…

 すごく嬉しいんだけどな。


 でも、慣れてから、

 今すぐという訳じゃないから

 ただ、いつか呼んで欲しいってな。」

そんなこと言われたら…

言うしかありません!!


「え…えーと…リっ。」

私が言おうとしているのに気づいた、

リヒト君は目を見開いて、私を見る。


「リリー!?」