リヒト君は頬を赤くして、そっぽを向き、

ボソッとなにか言いました。

「……反則…。」



「なにか言いましたか？」

私がそう聞くと…


リヒト君は私の方を向いて、

何でもなかったように話す。

「いや、取り敢えずどうする？

　俺は家に帰るが…一緒に行くか？」


でも…リヒト君の頬は赤かった。


「はいっ！！行きますっ！！」

私が返事をすると

リヒト君は笑みを浮かべる。


「そうか。じゃあ…。」

リヒト君が私に手を差し出す。

私はその手を握る。