____________
_________
唇を離したリヒトは、笑みを浮かべ、
愛おしくリリーを見つめる。
リリーは脱力してリヒトに寄り掛かる。
「リリー。」
リヒトは名前を呟くと、
顔をリリーの首元に持っていく。
リリーは首元にチクリと
痛みを感じた。
「リヒト…君?」
まだ少しボーッとした感じで名前を呼ぶ。
「ん?」
「今のは…?」
不思議そうな顔で俺を見てきた。
「リリーは、俺のものっていう印を
付けたんだよ。」
前にやった覚えがあったけど…
…忘れたのか?
ポッと顔を赤くして俺の方を向くリリー。
「そうなんですか?」
「あぁ。」
リヒトはニッコリと微笑むと、
また唇を重ねる。

