―精霊の祖の恋物語― 後編





リリーは暫く黙り込むと…。

小さい声でこう聞いてきた。

「………リヒト君。

 ……私は…どうしたら、

 いいんでしょうか…?」


「俺は、リリーが傍にいてくれることを

 …願ってる。」

俺がそう告げると…


リリーは涙を流しながら、

俺に抱きついてきた。

「………私は…私は…。

 ……リヒト君の隣に…。

 ずっと傍にいたい…ッ……!!」


俺はリリーの言葉を聞くと…


いつの間にかリリーの唇に

甘く長いキスをしていた。