―精霊の祖の恋物語― 後編




そして、リリーは声を張って言ってくる。

「私はッ、リヒト君のためを思って

 離れることを選んだんです。


 リヒト君と離れて…

 寂しい思いもしました。


 でも、それは、

 リヒト君が幸せでいて欲しいから…。


 だから、ここにいるのは…

 リヒト君にかけた呪いを取るために

 来たんです。これで、リヒト君は

 普通の人間になれます。


 長年に渡って生きるというのは

 辛いことです。」



「俺は、そんな幸せは望んでない。」


「……えっ。」


俺は固まっているリリーの方へ

…足を進めた。