今、アウラはリリーの腕を掴んでいる。
リヒトはそれを止めて
リリーを庇っている状態だ。
かなり険悪な雰囲気…。
そんな中、リリーが止めに入る。
勇気を振り絞って…。
「あのっ…ケンカはよくないと思います!!」
リヒトとアウラの間に入って止める。
リリーの仲裁によって
なんとか冷静になり、話し合う。
「コホンッ。
それで、シュテルネン君は
リリーさんにキスをしたんですか?」
「別に、両想いだからいいだろ。
っていうか、そんな話…。
たくさん人がいる中で話すなよッ。」
離れたところでは、クラス全員。
そして、
1時間目の授業の教師が聞いている。
静かに耳を澄ませて…。
女子達や女教師は、
目をギロッとさせながら…
男子達は、
リヒトに対して羨ましそうな顔で…
そんな様子に、リヒトは「はぁ。」と
ため息をついた。