「リヒトッ。大丈夫か?」

我がそう呼ぶと、

リヒトは閉じていた目を開いた。


「……あぁ…。」


「本当に大丈夫なのか…?」


「大丈夫だって、心配すんな。」

リヒトは我に微笑みかけて、

優しく頭を撫でてくれる。


やっぱり、リヒトは優しいの…。


でも…今はやることがある。


「リヒト。我が悪魔たちを止める。

 もう、この世界に好き勝手はさせん。

 リヒト。リヒトはここにいてくれ。」


我はそう言うと…。本来の神の姿になる。

純白に包まれた姿に…。