―精霊の祖の恋物語― 後編





リリーはリヒトの腕の中で

静かになった…。


暫くすると……


「リ…ヒ……ト……?」

リヒトの顔を見上げる。


いつも通りのきょとんとした目を

リヒトに見せた。


「リリー……?」

リヒトは目を見開く。


リリーはリヒトの怪我の状態に気づくと、

「リヒトッ!?」と声を上げた。


「よかった…もう大丈夫だなッ……。」

リヒトは安心した笑みを見せるが、

すぐに顔を歪める。


「大丈夫かッ……

 大丈夫ではないのッ。」

リリーは今にも泣きそうな顔で

リヒトを抱き返すと……。


「お願いじゃッ。治ってくれッ。」

と声を震わせて言う。


すると…リリーとリヒトから……

光が溢れ出した―――……。