―精霊の祖の恋物語― 後編





「1回、リリーから離れて下さいッ。


 今のリリーはリヒトさん…

 貴方が近づいた場合でも

 容赦なく攻撃を加えるでしょう。


 そうしたら…今のあなたは、

 無事だと言える状態じゃありません。


 でも…もしかしたら…

 リリーを止める方法が

 あるかもしれませんッ。


 一度引いて、考えましょうッ。

 リヒトさんッ。」


リヒトはすごく悔しそうな顔をして

ユノの言葉に頷く。

「……分かりました。」


一旦身を引き、ユノや学園の人達が

いる場所へ行こうとするリヒト。


ふとリヒトは後ろを向く。

目の先に…リリーがいる。


そのリリーの様子がリヒトには、

悲しそうにしているように思えた。


それが、我慢できないリヒトは

リリーの元へ、

振り返って勢い良く駆け抜ける。


命懸けでリリーを救うために…。