―精霊の祖の恋物語― 後編





“趣味が悪い。”



あの轟音が鳴り響いていたのを

聞いただけで……。


学園の周りがどういう状態だった

のかが、理解できる。


…いや、それ以上のことが起こっている

かもしれない。



それのさらに数倍と来たら…

そう考えるだけで嫌な汗が出てくる。




「半分…あれで……?」

ユノは顔を真っ青にしていた。


“やっぱり、状態は良くなかったんだ…”

 と、苦しく思う。


特に、ここら辺…

中心都市が酷いんじゃないかと

考えるリヒト。


アーテルのSDM機関は何かしら対策を

とっているかもしれないが…


これは、能力者が

手に負える相手じゃないとリヒトは思う。