―精霊の祖の恋物語― 後編





「へー。これは……予想以上かも……。

 面白い。」

楽しそうに笑い出す悪魔に対し、

リヒトはギロっと鋭く睨んで言う。

「俺は全く面白くないがなッ…。

 すげー痛いんだよッ。

 こっちは碌でもない事に巻き込まれて

 迷惑してんだよッ。お前になッ!?」


「やだな~。」と悪魔は笑みを作る。

「そんなこと言わないでよー。

 俺楽しんでるんだから♪」


「だから、俺と…学園の方は迷惑だって

 言ってんだろ!?それに…

 お前の方の悪魔たちはどうした!?」


先程まで人々が叫ぶ声や建物が崩壊する

音が、煩いほどに聞こえていたのに、

今はシーンとして静かになっている。


まさか…こいつを置いて逃げたのか?

コイツが中核となってこの件を

起こしているんじゃないのか?


それか……。

悪魔と神の戦いは終わったのか?と

思いたいが、それにしては静かすぎる。