―精霊の祖の恋物語― 後編





「ゔッ……。」

悪魔が顔を歪め、よろけて痛そうにした。


リヒトは冷たい目で見て、悪魔から離れる。

「さて…どうするんだ。」


リヒトの殴りがかなり効いたのか、

まだ顔を歪めて言った。

「お前……

 他人がどう見ているか…分かるか?」

先程まで、廊下側に背を向けていたリヒトだが、

今のちょっとした取っ組み合いで、リヒトの背中は

黒板の方に向いていて、横を見るとリリーや

アウラ、カルロ、学園の人たちが見える。


その中には、

少し怯えているような人もいた。

それをリリーが必死に説得している。